江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。しかし、赤子を失ったある家の宝船の絵から、なぜか弁財天が消えたという。
時を置かずして、北一もよく知る弁当屋の一家三人が殺される。現場で怪しげな女を目撃した北一は、検視の与力・栗山の命を受け、事件の真相に迫っていく。
新作です
やっと続編が出てくれて嬉しい話
文庫売りをしながら岡っ引きへと成長していく「北一」と
その相棒みたいな存在の「きたじ」
1話目はちょっと宝船の弁才天様が背を向けたり船を降りたり
なんていう不思議な話ながらも
そこには、ちゃんと人の欲というモノが存在してる
それを如何に人の助けを受けながらも北一が事件を纏められるのかという話し
2話目3話目は、まだまだ若い北一には。ちょっと残酷な話ながらも
どうやって本当の真実に辿り着くかという話し
なかなかの読み応えがある話ばかりで
江戸の町ってこうだったのかな~
という人情的な話もあります
前作で欅屋敷の若って どんな人?というのも今回で明らかになり
主要たる人物は出揃った感じですね
これから先、北一はどのように成長して立派な岡っ引きになるのか
楽しみの物語であります