おそろし


内容(「BOOK」データベースより)

17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。




副題にある通りの「変調百物語」である
百物語というのは、怪談物語であって
夜な夜な奇妙な物語を語り終えたら蝋燭を消し
最後の百本目を消し終えると異様なモノ出てくるというのが
百物語なのです、だけどこの百物語は「変調」です
なので夜語られる事でもなく、どこかで大勢の人達が語りを聞くわけでもなく
客が店に来て奇妙な話を語っては帰っていくという志向の元
聞き手は若い女性ただ一人
実に奇妙な百物語であるけども面白い
短編での話しなのだが、最後の方では全部が繋がって
あ〜 そういうオチになるのか
そして、これが百話も続いていくのかな?という期待を持たせてくれる話
この作者は名前は昔から知っていたのだが
なかなか読みたいという題材のものが見つからなかったのだけれど
これは読み続けられそうな面白い題材の本です
続きが楽しみでしょうがない
さっそく古本屋でも巡って探す事にしようか