長屋暮らし

 

江戸は本所の「おけら長屋」は、“お節介と人情”で知られている。万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦、浪人の島田鉄斎、気風の良い後家のお染など、個性的な住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎだ。

 

本所おけら長屋(十九) (PHP文芸文庫)

 

おけら長屋は今日も元気に騒動が巻き起こる

小難しい本ばかり読んでると

こういう息抜きのようなドタバタ劇も読みたくなるということで

騒動が止まない おけら長屋

常に読者に説いてくるのは善悪とは何?というもの

そこを軽快に面白おかしく説いていくのが

長屋の住人の万松こと万蔵と松吉

その二人に気が付けば巻き込まれている同じ長屋の住人の島田鉄斎と、お染さん

1話目はドタバタ劇 2話目は善悪問答

3話目は人の生き様と親子の話し

4話目は問題児の万松の片割れ松吉の結婚の話し

どれを読んでも最後にはちょっと泣けてくるような話ばかり

話しの最後は綺麗に締められるも、やはりおけら長屋

そんな簡単には綺麗に終わらせてくれません

やはりドタバタ騒ぎで幕は閉じ

お栄ちゃん良かったねという話しでした

さて次回からは結婚した松吉がどう変わるのか

相棒の万蔵と、その万蔵と良い仲の町医者お満には、どう心境の変化が訪れるのか

先が楽しみの話しではあります