百物語

 

「遠野は化け物が集まんだ。咄だって、なんぼでも来る」

 

久しぶりの「巷説」シリーズ

何年待っただろう?

前作の「西巷説」が出版されたのが7年前

それだけ長く待たされた甲斐があったと言ってもいいぐらいに今回の話しも面白い話ばかりである

時代は江戸、場所は遠野

最も不思議な話や魑魅魍魎が跋扈していた時代

巷に広がる不思議な話を紐解いていくと不思議な事件に当たり

更にその奥には理不尽な事をあらゆる手立てで解決をする仕掛け人が居て

その人達は以前のシリーズにも出てきた人達を匂わせつつ話が進んでいくと

最後には出てきたよ あの小股潜りがww

最後の話しで出てきた時には

やっぱり このシリーズはこの人が出てこないとな~

と懐かしんでいました

何やかんやと物語は解決していくのだが

やはり時代の流れには物語の人達も抗うことが出来ずに

それぞれの所に旅立つ

そんな哀愁がある形で物語は閉じます

時代が変われども面白い作品は面白い

そんな感じの一冊でした