河童

内容(「BOOK」データベースより)

昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが―。山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。百鬼夜行シリーズ待望の長編!

 

 

今昔百鬼集の2巻目で題材が河童です

前作の「鬼」よりも読み応えというか

読者を煙に撒くような文章が羅列しまくって

途中で何を言ってるんだ?この登場人物達は?となる

だが、それが百鬼夜行シリーズでもあり

京極堂シリーズでもあるのだから、そこが良いとは思う

ただ、やはり登場人物が足りない

この手の話しは、やはり主要人物であるはずの

あの連中が出てこないと、どうにも尻の収まりが悪い

今回面白いのは、多々良先生が出てきて

各地伝承にある「河童」の巷説をするところではないだろうか

終盤になる謎解きの部分は、あっさりとしたものです