江戸は神田の三島屋で行われている変わり百物語。美丈夫の勤番武士は国元の不思議な〈火消し〉の話を、団子屋の屋台を営む娘は母親の念を、そして鯔背な老人は木賃宿に泊まったお化けについて、富次郎に語り捨てる。
不思議な事が起こるのが罷り通っていた江戸時代
不思議な不思議な御話しを3篇ほど
読んだ感想としては、もう1話ぐらいあっても良かったかな~と思うが
月刊誌連載1年分なので、まあこれが丁度良い区切りだったのでしょう
全体的に一貫としてたのが家族愛の話しです
1話目は不思議な太鼓に纏わる怪異と村の話し
2話目は3人の子供はバラバラなはずなのに母親の愛情で
全てが同じように見えてしまうお話
3話目は実の母親ではないのに実の母親以上に子供への愛情が暖かくてちょっと痛快な話
そして最後になって現れる、前聞き手の、おちかと因縁のある人物の登場により次回以降どのような語り手達が出てくるのか
不思議な事は妖達の仕業と罷り通っていた時代
さて次の話しはどのような話になるでしょうか
楽しみでなりません