前巷説




内容(「BOOK」データベースより)
理由あって上方から江戸へ流れてきた双六売りの又市は、根岸の損料屋「ゑんま屋」の手伝いをすることに。この店はれっきとした貸物業、しかし裏では、決して埋まらぬ大損を大金と引き替えに仕掛けであがなう…という稼業を営んでいた。渡世仲間らと共に、若き又市が江戸に仕掛ける妖怪からくりの数々。だがついに、とてつもない強敵が又市らの前に立ちふさがる。やるせなさが胸を打つシリーズ第4弾、百物語はじまりの物語。



御行の又市が若かりし頃、まだ双六売りの御話し
まだ裏家業にはドップリと染まってるんじゃないけど
損料屋の手伝いで、ちょっと裏の仕事もしてますよという程度だったのが
どうして裏の方に行ってしまったのかまでの御話しです
この若い頃の又市さん、まぁ〜元気です
前作までの、何処か達観してるような口振りじゃなく
てやんでぇ〜、べらんめぇ〜口調で威勢が良い
そして、凄く青臭いです、本当に青二才丸出しですw
納得いかないことには直ぐに癇癪起こすし自分本位で他人なんか知るかぼけ!
って言ってるわりには、人一倍他人に気を使って何とかしようと、もがいたりします
若い頃はこんなに威勢が良かったのかw と意外な一面を見れたような気がして面白いです
又市が何故あれだけ先手必勝に拘るようになったのかは
最後の話しを読めば判ることでしょう