西での話し



内容(「BOOK」データベースより)
どうにもならぬことをどうにかする裏商売、舞台は江戸から大坂へ。仕掛けるは御行の又市が朋輩、靄船の林蔵。帳屋の看板を掲げる優男が絵草紙版元“一文字屋”から請け負うは、生者を彼岸に導く狂言仕事。口先三寸の嘘船に乗り、気づかぬうちに絡めて取られ、通らぬ筋が一本通る。踊る亡者を前にして、露わになるのは真情か―いくつかの巷説を経、林蔵が大坂を離れた十六年前の「失敗り」、その真相が明らかになる。これで終いの金比羅さんや―第二四回柴田錬三郎賞受賞作品。



大阪の街で繰り広げられる裏商売
主人公は、又市の友人でもある靄船の林蔵
全てが短編なんだけど、最後の話だけは、前巷説で謎になっていた部分である為に
久しぶりに又市などが出てきます
話し全般的には大きな仕掛けがあるわけでもなく
なんとなく口車に乗せられて、最後には自分が悪者でしたと白状してしまう話ばかりで
前作までの面白さからは、ちょっと落ちるかなという感じです