天草で奇跡探し




内容(「BOOK」データベースより)
熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。時期を同じくして近隣の海で遭難した海洋冒険家は、こう語ったという―「美しい黒髪の天使に救われた」。平賀とロベルトは奇跡調査を開始するが、隠れキリシタンの信仰が色濃く残る天草の地には、さらに謎めいた怪異と暗号が伝えられていた。「さんしゃる二、こんたろす五」の文が示す天草四郎伝説の真実とは!?大人気シリーズ第9弾。



天草での隠れキリシタンを題材にした奇跡調査です
真夏の島に突然の雪が降り
漂流者がイエスの幻影を見る
そして日本の妖怪「油すまし」も題材にされ
天草四郎時貞までもが調査の対象としての題材にされる
さて、この疑問ばかりの題材が解き明かされる時
財宝が拝めるという
ちょっとした財宝探しも含まれている今回の本
なかなか面白い内容で
歴史教科書上では、天草島原の乱では
天草四郎が大将となり幕府軍と戦って打ち果てたと教わったのだが
どうやら文献等を参考にしてみると
大将として戦には出ているのだが
討ち死にした時の首実検では本人かどうかの確認が出来ず
(全員死んでるから証言者が居ないという理由らしい)
本当に、そんな人いたの?という疑問があるらしいですね
まー、そんなことはいいのですが
本を読み進めていくと、なんとなく島原の乱って
天草にある、とある品物を獲得する為の宗教戦争だったんじゃないだろうか?
と思えてしまうようなエピソードがありました
それはそれで面白く、隠し財宝の謎解き
そして、やはり出てくるあの男
今後のストーリーと、失踪しているあの男がどう絡んでくるのか
先が楽しみな話しです
副題の「原罪無き使徒達 」というのも
読み終えてから、あー そういう事なのか、と
宗教はいろいろと枝分かれして今の形になっていますから
そういう宗教の教えがあってもおかしくないのでしょう