古書店




内容紹介
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。物思いに耽ることが増えた彼女はついにこう言うのであった。必ず答えは出す、ただ今は待ってほしいと。 ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。いわくつきのそれらに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。 脆いようで強固な人の想いに触れ、二人の気持ちは次第に近づいているように見えた。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。この邂逅は必然か? 彼女は母を待っていたのか? すべての答えが出る時が迫っていた。




前回は長編集
今回は以前の形態に戻っての短編集
ただし話しは繋がってるので連作短編という形です
途中に断章という物が入って一話毎のその後というのが描かれています
いうなれば後日談みたいなものかな
本編を読んで断章を読むとやっと一つの物語が出来上がる
なかなか作りが面白い
二話目の題材が「ブラックジャック」だったのですが
ブラックジャックにこんな逸話が存在してただなんて古書マニアじゃないとわからないよね〜
手塚治氏は知ってるし漫画も読んだことがあるけど
こんなふうにして単行本を刊行してたなんて事は初耳で面白い人だと再認識してしまうほどですな
物語ではハッピーエンドに向かうんだろうな〜と思うのですが
最後の方で何やら不穏な空気が・・・・
さて、この後はどういうふうになっていくのでしょうね
先が一寸だけ楽しみな本です
余談だがプロローグとエピローグがちょっと違うのはなぜなんだろうね??
その答えは次巻であるのでしょうか?