奏者2




内容(「BOOK」データベースより)
愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遙かな谷を目指すが…。



前作の「王獣編」から10年後からが物語のスタートとなり
母となった主人公エレン
ワンパク盛りの息子を残して、闘蛇の変死の謎を解くために旅をするのですが
自分の母親の過去を探す旅でもあります
謎が解けていくたびに、国と近隣諸国の関係は変化していき
とうとう物語りはエリンが望んでいない方向へ行くことに
謎が解けるということはエリンの葛藤が深まるということでもあるだけに
ちょっと悲しい一面も覗かせる話しです
王獣や闘蛇の生態を話しに盛り込ませながらも
ちゃんと家族の愛情についても表現していて面白い作品です
最後の「完結編」これで話しはどういうふうに終わるのか
なんか願ってもいない方向に行きそうで読むのがちょっと躊躇われます