後巷説



時は文明開化の音が聞こえる明治初期
薬研堀にある九十九庵に住んでる、一人の老人と娘の所には
なんらかと議論を重ねて考えが纏まらない若者4人が集まる
この老人、昔は諸国を漫遊し、いろいろな怪談奇談等を収集するのが趣味だった御方
そう前作にも出てきている山岡百介である



今作は昔に施した仕掛けが現代でも生きていたり
こういう奇妙な出来事があったんだよと教えたりしています
中盤までは、それほど面白くないかな〜?と思っていましたが
読み進んでいくうちに、やはり面白くなるもので
最後の短編を読み終えると
あ〜、これは1作目の巷説からなる山岡百介の百物語だったんだな〜と
ちょっと寂しい最後となりますが
最後の最後で百介は幸せだったのではないでしょうか
そんな終わり方で読み手も感慨に耽れるお話ではありました